ほっしーのおひとり様を楽しむブログ

おひとり様でも楽しく元気に! ひとりでも楽しめることや、家族のこと、介護職の経験談など、思うことを何でも書いています

介護士のつぶやき(12)認知症の周辺症状

またまたお久しぶりです。

 

せっかく新型コロナも少し落ち着き「これからまた出掛けるぞ~!」

「またブログも書くぞ~!」と決意表明?(笑)したものの・・・

なかなか続かず・・・

そうこうしているうちに、またオミクロン株で陽性者が増えて、、、

 

仕事柄、大っぴらに出掛けることが出来なくなりました(たまには遊んでるけど(^^;))

 

なので久しぶりに「介護士のつぶやき」です

 

認知症の方の対応は、面白いけど疲れます💦

 

特に周辺症状のひどい方の対応には根気と我慢が必要です。

 

認知症の症状は「中核症状」「周辺症状」という2種類に分けられます。

 

「中核症状」とは

 

中核症状は、脳が障害を受けることにより引き起こされる

直接的な症状です。

 

・記憶障害(新しいことが覚えられない)(何度も同じ話をする)

・見当識障害(時間 場所 人等を正確に認識できない)

・失行 (体が正常に動くにも関わらず、目的を持った行動のとり方が

      わからなくなる)

・失認 (物が見えているにも関わらず、それが何かを認識することが出来ない)

 

 

「周辺症状」とは

 

中核症状に付随して発生する二次的な症状です。

 

・徘徊(帰宅願望)

・暴言、暴力

・妄想(物取られ妄想、被害妄想)

・うつ状態(無気力)

・不眠

・介護拒否

・不潔行為

・多動   等

 

これらは以前は「問題行動」と言われていましたが、

今は、これらの行動には意味があることで、なぜそのような行動を

取るのかを考え、周りがその方に合った対応をすることで、症状を

緩和できることがわかり、

「周辺症状」または「BPSD」と呼ぶようになりました。

 

私の働いている「特別養護老人ホーム」でも 周辺症状のひどい方は

結構いらっしゃいます。

 

Aさん

夕方になると、「じゃあ帰ります」と荷物を持って出てこられ

「娘は何時に迎えにきますか?」と毎日のように言われる方。

 

「今日はお泊りですよ」「ご飯も用意していますので待ってて下さいね」

と、数分おきに説明しなくちゃならない(-_-;)

 

Bさん

「ちょっと相談があるんですけど、、、」と来られ

「私お金も通帳も全部なくなってるんですが、どうしたらいいですか?」

 と何度も言われる。

 

「ここはお金はいらないんですよ。娘様がちゃんとお金も通帳も管理して

 ここの費用も銀行引き落としなので、心配ないです」とお伝えするも、

時々興奮して「娘なんてどこにおるの!!」「ぜんぜんこない」

「行方不明になってる」と大声を出す・・・

いまはコロナで面会が出来ないけど、いつも心配されていますよ。となだめます

 

実は1週間ほど前に面会に来られていたことも忘れておられます。

 

Cさん

 

何もすることがないと「誰かー」「誰かー!」と呼ぶ

「何ですか?」とお伺いすると。

「わからない」

「今私呼んでた?」「ゴメンね」と言われることもあるが、

すぐに忘れて「誰かー」と叫ぶ。

 

寂しいのだろうと付き添って、お話ししたり歌を歌ったりしていたら

落ち着かれるが、ずっと一人の方に付き添いは出来ない(-_-;)

 

 

Dさん

「ここには泥棒がいます」「また服やなんかが盗まれている」

「今から警察に行ってきます」と外に出ていこうとされる。

引き留めるのが大変~💦

 

f:id:ss-hossiy:20220123120600j:plain

 

Eさん

介護拒否で、トイレ介助中に嫌がってスタッフを殴る!

女性ですが、グーで殴るのでけっこう痛い(>_<)

この方は妄想もひどくなり多動で危険なため、安定剤が処方され

随分落ち着かれました。

 

まだまだいろいろな方がおられます。

出来るだけ薬に頼らず、その方に合った対応で穏やかに過ごして

頂きたいと思いますが、なにせ人手不足のこの業界・・・

ひとりで10人程の見守りをしながら、いろいろな業務をこなさなければ

ならない時間帯もあり、夜間は29名を二人で対応します。

 

カンファレンスで、一人一人の支援の仕方を話し合いますが、

なかなか一筋縄ではいかぬ方も・・・・

 

認知症の方がやろうとしていることを無理やり止めてしまうと、

本人の心はますます混乱し、BPSDがさらに悪化しかねません。

認知症の方は、一見すると不可解に思えるような行動をしていても、

本人なりの理由が必ずあります。

周囲の人は行動をよく観察し、「なぜこのような行為をしているのか」

を考え、本人の気持ちを少しでも理解しようとすることが大事です。

また、記憶障害によって最近の出来事の内容は忘れてしまいますが

自分が失敗したときや怒られたときの感情は残ります。

「すぐに怒る人、嫌な人」という意識を持たれてしまうと、

お互いの信頼関係が築けなくなり、介護もやりにくくなってしまうでしょう。

一方、いつも親切にしてやさしく接すると、「親切な人、やさしくして

くれた人」という感情が残り、介護もしやすくなります。

「良い感情を残すようにすること」は、認知症の方に接するときの

大きなポイントです。

      ー老人ホーム検索サイト「みんなの介護」より引用ー

 

スタッフも勉強会を開き、よくわかってはいるんですけどね。

 

ストレスはたまります。

イライラしているスタッフから

「どうしたら良いんですか!?」と聞かれました。

 

介護に正解はありません。

いろいろな介護技術を使い。教科書通りにしても難しいことはある。

 

私なりの答えは

「明日は我が身」と受け取って 対応することじゃないかな

自分もこんなふうになってしまうかも、その時怒られたくないし

何度も話を聞いてくれたら落ち着くかもね  でした。

 

そして、介護者がストレスで病気にならないように、

これが認知症の不思議なんだ、、と受け入れて流すこと。

 

休日にはストレス発散して楽しめることをして。

貯めこまないように、リフレッシュして。

また休み明けから笑顔で優しく介護が出来るように・・・・・

出来ればいいなぁ・・・・・・(^_^;)

 

f:id:ss-hossiy:20220123120639j:plain