コロナ感染 自宅待機9日目
今日もすることがないので、書くこともない・・・・
で、引き続き「介護士のつぶやき」です。
昨日、いろいろ介護の拒否がある方のことを書きましたが、
それで思いだしたことがあります。
以前働いていた「老人保健施設」でのことです。
なかなかお風呂に入ってくれない方がいました。
当時91歳 女性 Mさん(仮)
バギー(手押し車)を押して歩かれていました。
体の障害はなく、物忘れ程度の軽い認知症があるくらいで、食事や排泄も
介助なしで全然手がかからなく、ほぼ自立されていました。
毎日マイペースで、寝たり起きたり、本を読んだり、、自分のペースで
過ごされていました。
皆がこんな感じだと、介護する側はと~っても楽ちんなんだけどねー。
ただ一つだけ、困っていることがありました。
入浴拒否が多い!^^;
熱も何もないのに、「今日はしんどいから止めとく」
「入りたくない」 「もう90歳もすぎてるんや体の調子は自分が
一番わかってる」
と、しょっちゅう拒否されます。
何とか入って頂こうと何度も誘うと、、
「あなたに90歳の気持ちがわかるの?」と言われ・・・
え〜、、、と・・・たしかにわかりません・・・(-_-;)
施設の入浴は1週間に2回です。
そのたび、声掛けを工夫し、なんとか腰を上げてもらえたり、何言っても
入ってもらえなかったり、、、。繰り返していました。
厳しい口調で言うと余計拒まれるので、なるべく明るく、あっさりと
「さ〜 お風呂ですよ〜 すっきりしてからおやつにしましょか?」とか
「〇〇さんと一緒に行きましょか〜」とか、笑顔でお誘いするようにして
いました。
他のスタッフが言っても無理だったのに、私が誘うと行ってくれたりすると、
「やったー!」と快感^^
毎回「今度はなんて誘おうか?」なんて、チャレンジの日々でした。
せっかく行ってくれたのに、脱衣所まで行って「やっぱり帰る」と戻って
こられることもしばしば・・・
年末にそういうことが続き、このままでは1週間以上お風呂に入らず
年を越してしまう!!ということになり、
何とか入ってもらおうと考えました。
「もしかして??」と思うことがあり、
お風呂の着脱介助に男性スタッフが入っていたので、「ちょっと交代して」
と頼んで私が入り、女性だけが対応するようにしてみました。
すると思ったとおり、すんなり服を脱ぎ始めた。
途中で介助するため男性が入ってきたら、やはり動きが止まり、
きょろきょろ周りを見回してる。
すかさず「ちょっとあっち行ってて!!」と追い出して(笑)
めでたし、年越しまえに入浴することができました。
こういう施設は異性介助が当たり前になっています。
(デイサービスなどでは、同性介助を徹底しているところもありますが)
特養や老健では当たり前に行われます。
でも今回のことでやっぱり、異性に入浴介助されるのに抵抗があるかたは、
おられるんだ、ということを再確認しました。
歳はとっても羞恥心はあります。
中には「お世話してもらってるんだから・・」「自分では出来ないんだから・・」
と、我慢しておられる方もいるかもしれません。
90もすぎてるんだから平気だろう、、は勝手な思い込みです。
Mさんの入浴拒否の理由はそれだけではないと思いますが、理由のひとつ
として、個人の思いをくみ取ることの大切さを再確認するいい経験になりました。
私たちの仕事は、これまで長い人生を生きてこられた立派な大人のお世話です。
いろんな個性、価値観、をお持ちです。
けして子ども扱いせず、尊厳を保つ介護をしなければいけません。
そういうことに気づかせてくれたMさんに感謝でした。
ちなみにMさんは独身でした。
花の乙女だったのですね〜〜^^;(気づかずごめんなさい)
でもね、、、若い男性スタッフに介助してほしい〜〜っていうおばあちゃん
もけっこう多いんですよ^^
歳とっても、女捨ててないですねー
ちょっと見習わなくちゃ??(^^;)
明後日からまた仕事開始です 「初心忘れるべからず」で頑張りましょう~
自宅待機 あと1日